新刊 ニューヨークホテル物語
史実を基に綴ったホテルの歴史小説 著ケニーオクタニ
あらすじ
過去一世紀、アメリカ経済は乱高下を繰り返してきた。1929年、世界大恐慌に突入。第二次大戦により回復を果たしたものの、1964年から激化したベトナム戦争がインフレを誘発。そこにオイルショックが重なり、スタグフレーション(インフレと景気低迷があわさった状態)が長期化。1980年、レーガノミクスが功を奏し、景気回復が始まるも、財政赤字と貿易赤字が増大。1989年、ソ連崩壊により、軍事費が縮小し、経済は安定したものの、2000年には、インターネットバブルが崩壊。その直後に同時多発テロに襲われる。超低金利政策が景気回復を導くも、住宅バブルを引き起こし、2008年に、リーマンショックで大不況へと・・・。
ホテルは常に景気の大きな波に翻弄され続けてきた。ニューヨーク屈指の高級ホテル、プラザホテルも例に漏れず、幾度となく危機的状況に瀕した。だが、その都度、存続を救った親子三代に渡るホテルマンの姿があった。
本書を書くに至った思い
アメリカのホテル運営の中には、今の日本企業が参考にできる方針がたくさん含まれている。多くの人々にそれを知っていただきたいが、ホテル運営を説明する本を出したところで、読む人の数は限定されている。ならば、小説にするのがいいのではないかと考えた。歴史小説にすれば、人々の注目を惹けるのではないかと・・・。
昨年、幸運にも、「金融ファクシミリ新聞」にて、連載する機会をいただき、「ホテルヒストリアン」というタイトルで小説を書いた。それを基に、修正と書き足しを行って完成させたのが「ニューヨークホテル物語」。
小説としてだけでなく、歴史を説明するガイドブックとしても役立つはず。ニューヨークを旅する前に読んでいただければ、歴史的事実が確認でき、旅の感動をさらに膨らませることができるのではないかと思う。
ケニーオクタニ / www.okutanikeisuke.com